変形性膝関節症、半月板損傷、オスグッド病、ジャンパー膝、靭帯損傷、ランナー膝等、膝関節疾患は多くの種類があります。当院ではテスト法・触診を駆使して、どこがどのように悪いのかしっかりと診ます。そして、できる限りどういう状態なのか分かりやすく説明と生活指導を行います。
例えば、変形性膝関節症は、そのなり始めは太ももの前の筋肉、大腿四頭筋の内側広筋の筋力が低下してきます。そして、その拮抗筋のハムストリングスが固くなってくると変形が始まります。膝回りの筋肉をしっかり緩めることと、弱くなった筋肉を若返らせることで変形を止めることができます。また、変形してしまった膝をもとに戻すことはできませんが、その痛みの軽減は鍼はとても有効です。
変形性膝関節症は、膝関節の退行変性です。軟骨がすり減り軟骨骨面に骨棘が形成されます。その結果、骨は異常に硬化され、関節の動きが非常に鈍くなります。
また、脱落した軟骨は関節の中に入り、滑膜を刺激し二次的に滑膜炎が起こります。この状態が続くと滑膜が肥厚し、関節液の吸収障害が起きて、膝に水が溜まってきます。そして時間とともに変形がみられます。
症状としては、朝起きてからの動きはじめの痛み、動き始めの第一歩に痛みが走る、階段の降りに痛む、天候によって痛みが変わるなどがあります。 膝に熱感を感じ、最大伸展時、最大屈曲時に痛みが起きます。その後、大腿四頭筋の萎縮が始まり、筋力の低下が始まります。
当院では、まずしっかりテスト法を行いどの程度進んでいるかを把握し、鍼を使い分けます。形が変わったものをもとに戻すことはできませんが、痛みに対するアプローチは鍼治療の得意とする所です。各経穴にしっかりアプローチをかけ、痛みの軽減を実現し、低下し硬くなってきた筋肉をしっかりと緩め歩きやすくしていきます。